2024年01月23日 畠中の日記 一覧に戻る
2024年 探究学習と会社の組織化

探究学習という取り組みを始めて1年。試行錯誤しながら、ようやく道筋が見えたように思います。
今年は、この探究学習をさらに進めて、子どもたちが自ら主体的に考えを深める力を育む授業を確立させたいと思っています。

この探究学習の構想はもう10年くらい前からあって、ひたひたと準備を進めていました。
私に子どもが生まれてから、どのような教育環境に身を置いてもらいたいかを考えることから始め、自分の会社でもいろいろな取り組みを行い、それらを通して材料を集めていて、ある程度表現できるだけのものが貯まったからやり始めたことです。

探究心を育むといっても、指導者が示す枠組みの中で探究するというのは、子どもたちがその枠組みの外の世界に興味を持ったときに授業が成り立たなくなります。ですが、本来の探究学習は、子どもたちがどこへ向かうかわからないもので、どこへ向かおうと興味を持って探究活動が始まったら、指導者はそれで成果を出さねばなりません。

ですから指導案はあるようでない。指導案にこだわってはならない。そんなスタンスだからこそ、実は授業は難しい。用意したことができなかったことはたくさんあり、突如として想定してなかったことが始まることもあるでしょう。でもそれらを1年間通してやってきたことで、それでもおおむね、このような感じで子どもたちは進んでいくんだな、学んでいくんだな、成長していくんだなとわかってきたことが、大きな収穫でした。

日本の教育の素晴らしいところをしっかりと継承し、日本の教育の画一的に進めるところを排除し、世界の中でもトップレベルの日本の算数の力を、進学塾の形式でもなく探究学習のスタイルで育んでいく。

今年は、探究学習をさらに推し進めます。

会社は素晴らしい人材に恵まれ、会社設立して10年を目前にして、ようやく組織をつくる目処がたってきたように思います。社長ではあるけれど、現場もなにもかも必死に仕事をしてきた私が、組織化した会社においてリーダーシップを発揮する時期がやってきました。今まで幾度となく、組織化を目指してさまざまな試みをしては頓挫し、失敗を繰り返してきました。

それらがあったからこそ、考えたのではなく自然とたどり着いた感じ。今年の春から、少しずつ進めていきたいと思っています。