国際バカロレア教育(IB)を学ぶようになって、まだまだわからないことだらけですが、そして当社ではその教育を実践することはできませんが、この学んだことの中から、修和塾の理念や修和塾でできることを重ね合わせた結果、私の推し進める「思考力を養う」授業をメインとした、探究学習をここ滋賀県大津の地で始めます。
私の息子と、これまで知り合った方々の中からご賛同くださった方々だけの、ほんの数人の小さなクラスですが、私が「teacher」となって子どもたちに思考力を鍛えていこうという取り組み。
まずは、ボールを片側からぶつけると、反対側のボールが跳ね上がる様子を見せ、どうしてこんなことが起きるの?と尋ねると、子どもたちは「ボールがボールを押すから」など、思い思いに発言します。それで合格。だって、考えて自分の辞書にある言葉を使って相手に伝えたから。その発言内容が正解か不正解かは、今は関係ないとする。だって、年長さんだったり、小1だったりするから。まだまだ物事の概念が理解できない年齢です。
それでも、学校のような「はい、今日はこれをやります」なんて、先生が道筋を立てて授業をするのではなく、私と子どもたちとの合意によって進めていく。私をよく知る人は驚くんですけど、決して怒ったりしない。あれ、やりなさいとかこれしなさいとか言わない。でも子どもたちは自ら「やりたい」と言って取り組んでいく。
終わった後には「また、やりたい!」と言う。そんな授業です。説明が難しく、体験した人はほぼ全員が「たのしい」と言う。
勉強って楽しいものであるはずなんです。ところが、昨年春から中学校の先生を1年間やってきて、小学1年生のときにはあんなに手を挙げて発言とか、なんなら手も挙げずに発言するような子が、6年経って中学へ進むと、勉強がつまらないと言ってたりします。やりたくない!とまで言う子だっていたりする。いったい、小学校の6年間の間に、子どもたちに何が起きているんだ?どうして勉強は嫌になっているんだ?その実態解明にも取り組もうと思っています。
素晴らしい船出です。私のやりたい学校。私のやりたい教育、ついに始めました。