2025年11月18日 畠中の日記 一覧に戻る
本格的な探究学習ができる自分になってきました

本格的な探究学習を、子どもたちに始めました。

小学1年生は困惑しているけれど、さすがスポンジのような吸収をする時期だから、すごく楽しそうについてきます。
ぜんっぜん的外れな回答をするけれど、イキイキと発言してくるんです。

一方で、5年生にもなると、何が正解かわからないような問いには消極的な姿勢になってきます。
これが、学校教育の弊害だと言える。
ちょっとわからない、わかりにくい問題に出会うと考えることをやめてしまう。
二言目には「めんどうさい」「わからんもん」で済ませてしまう。

実にもったいないですよね。

これから読解力を要する問題ばかりが入試に課せられていく流れのなか、考えることを鬱陶しく思うまま育ってしまうと、考えそのものまでAIから得てしまい、いつまで経っても考える力がつかない大人になってしまう。

そんなことを避けるべく、子どもたちの頭の上に「???」がつく問いを投げかける授業は、実に新鮮です。

「長いと大きいって、違うの?」

「どうして、2+3と3+2は同じなの?」

「風ってどういうものなの?」

そんな問い、あまり学校では耳にしません。
探究学習とは、調べたことをまとめることでもなく、与えられたテーマの中から選んで研究に取り組むことでもありません。

上記のような問いに、自分の言葉で筋の通った考えが言えるかどうか。
そこに行き着くには、実に先生との何往復ものやりとりが求められますから、先生の力量がすべてを決めてしまう。
だから、指導案がなければ授業ができない学校の先生には大変難易度が高い。
私も慣れるまでにものすごく苦労しましたからね。

でも、やっぱり授業は生き物です。そう思うと、何が起きるかわからないからこそ、テレビドラマや映画より遥かに面白い人間模様が繰り広げられます。