会社が10年の月日を数え、11歳の誕生日を迎えてようやく修和塾らしくなりました。
1月15日は創立記念日に、社員みんなで伊勢神宮へ参拝。10年経ったらやろうと決めていたことです。
この日を迎えるために頑張ってきたわけではないので、感慨深くなるわけでもありませんし、涙が出るわけでもありません。ただ、社員は増えたなあ、責任は大きくなるよなあと、みんながワイワイ過ごす姿をみて感じていました。
5年前、当時僅か数名の社員で伊勢に行ったときには、食事のあとも部屋でみんなで飲んでました。しかしあのときは、私が仕事の話をしたくても、将来こんなことをしたいんだ!って夢を語りたくても、興味を示さない社員もいました。みんなと一緒にいて寂しくはなかったけれど、自分の想いが伝わらない、伝えられない、そんな時間でもありました。
それから5年。
今では、私がこんなふうにやりたいんだ!と言って、共に歩んでくれる社員の顔触れになりました。しかしそれは、私がいっしょに行動できない寂しさも同時に生み出すことになります。みんなと夜遅くまで飲み明かしたくても、そこには行かない。なぜなら、私が描いた絵を表現するのはみんなの仕事だから、そこに私がいたら、みんな私に「これでいいですか?」と訊いてきちゃう。私の顔色を伺っちゃう。それじゃ「任せた」ことにはならないのです。
とーーっても寂しかったね。笑)でも、これを目指していたし、ついに私は、みんなを信じて任せるってことを、10年経ってようやく始めることができたんです。こんなに記念すべき日はありません。
これ、たいしたことないように思えるけれど、正社員10〜15人規模の会社で、みんなが一つの方向をむいて行動できるって、実はあたりまえじゃん?って思うかもしれないけれど、できそうで難しいことです。5年前、わずか数名で夜中までいっしょに酒を飲んでいたのに、あのときも私が社長だったのにバラバラな方向を向いていたから。
本当にみんな、気持ちのいい人たちばかりで、素敵な時間になりました。これから私は、社長として地域のためにみんなのために絵を描き、方針を伝える本来の社長の仕事をするようになるでしょう。それを受けて、自ら判断して行動していくのはみんな。
私がどんな方針を伝えても、みんながいい加減に取り組んだり、ごまかしながら取り組んだり、妥協もあったこれまで。これからは、心からまっすぐに仕事がしたい、子どもたちのためにやりたい、誰かのために力になりたい、そんな人たちが集まる会社になり、まっすぐな仕事をします。
10年経って、修和塾という会社がようやく作られました。まだ産まれたての赤ん坊の会社です。これからすくすく成長することが楽しみです。