2024年07月06日 畠中の日記 一覧に戻る
初めての「役職」設置

修和塾は、社長である私以外、役職を置いていませんでした。

役職というものは、仕事の責任の範囲を決め、あなたに任せる、あなたに良い結果にしてもらうということを周知するためにも必要です。
大きな組織では部署や役職がないと機能しませんが、我々のような正社員が10数名の会社では、特に必要ありません。
ひとりひとりが、真の意味で主体的に行動すればいいだけの話。


そう、それだけの話ができないわけですよね。
人数が少なければ主体的になるかって、そうではありませんからね。


しかし長らく私の会社では、私のトップダウンであるが故に、一部の社員は、困ったことが起きると私を含めて誰かを頼っていました。
もちろん、急拡大の際は、すべて私が決めて私が動いていかねばなりませんでしたから、それでよかった。


つまり、人を、私を頼る構造のままだから、急拡大できたわけです。
しかしそれは、いつまでも続けるわけにはいきません。
人を頼る社員が集まる会社に役職を設置しても、役職に就いた人に対する負担が増すだけだからです。


ですから、この数年間、何度も何度も、役職に就いたときの練習をしてきました。
代わる代わるリーダーを置き、やってみてはうまくいかない繰り返し。

先頭に立てば、自分の考えについてこいという姿勢を出してしまい、
周りは困ったことがあれば、リーダーになんでも相談して自分で考えないことが続いたわけ。
そのたびに私は怒り、解散し、またトライし、ということを重ねてきたわけです。


それがついに、一人のリーダーが、ある社員の困りごとを解決する際、私にも相談し、社長である私の意見を聞いたにもかかわらず、会社の理念に沿って、私の意と反する決断をして解決させたことが起きました。

これを待っていた!待っていたんです。

社長の私は、社長という役割を担う、みんなと同じ人間にすぎません。
私の判断が正しいのではなく、私は、誰かが判断を間違えた時に、それでよかったという「結果」にするための存在です。

修和塾の正しさは、理念そのものです。
その理念に沿って働けばいいだけなのですが、理念は喋ったりしてくれたりするわけじゃないから、
よほど意識しないと忘れられてしまう。

そんな中、ついに理念に照らし合わせて決断する社員の出現は、修和塾という会社に大きな希望をもたらせてくれます。

嬉しかった。

これにより、役職を設置して良いという許可を出すことができました。
与えられるのは3名。主任です。
頑張ってもらいます。