2023年08月25日 社員の日記 一覧に戻る
ほんとうに社長が退き始めた!

これまで、修和塾の会議は原則、社長主導で行われていました。
実務の細かい部分、進め方、どのように行うか、どのように伝えるかなんてところまで、全て社長が動かしておられる部分が多かったと思います。それでも社長は、私たち現場の考えをすごく尊重し、その上ですべての決断をなさっているので、社長主導で動かしていますが、私たちには動かされている実感がありません。

会社設立からずっと、いや創業から10年以上ずっと、そうでした。

ただ、6月くらいから「運営会議」というものが始動すると、運営会議に参画しているメンバーが、実務に関わる段取りや進め方を決めて、それを全体に共有して進めていく、という形に変化してきました。
毎年行われるルーティーン的な業務、講習会の運営の仕方や準備、保護者との面談の進め方、定期テストのための準備や段取り、講師に対する研修の行い方、日々の教室運営に関わる注意点など、以前から行っている業務の実務の指示は、社長ではなく運営会議が担うようになってきています。

今月になって、新たに「戦略企画会議」をいうものも発足され、会社としての今後の戦略や、今新しく進めているコンテンツの企画、新しい授業の開発など、会社の意思決定にかかわる部分にまで、私たち社員がかかわるようになり始めました。

とはいっても、まだまだ上手くはやれません。意思決定のための会議にもかかわらず、私たちが話したいことを話してしまったり、それで時間を浪費してしまい、扱わないといけない案件を見落としてしまったりして、社長に指摘をいただいてばかりです。

しかし、うまくいかなくて社長が取って代わるのではなく、社長は指摘や修正をするばかりで、昔のように「こうするんだ!」と言わなくなったことで、「あぁ、本当に社長が退き始めたんだなぁ」と感じていて、長年やりたかった社員主導での会社運営に少しずつ変化してきているのを感じています。

少し前、まだ47歳になったばかりの誕生日に「後継者を育成する仕事は、10年かかってもできないかもしれないほどのことだ」とおっしゃっていました。でも、その後すぐに、戦略企画会議に出るべき社員を指名し、育て始めているんだと思います。

そして社長の真骨頂の「社員が決めたことで結果を出す」が、まさに体現されようとしています。そして、新しいことを始める一方で、後継者とか自分が退くことも同時に考え、取り組んでいるところが、一体どれだけの物事を考えていらっしゃるんだろうと感嘆しています。