採用する人物像を絞った上で、いろいろな考えの人たちに会うこと
ここ3ヶ月間、修和塾は過去最大規模の人材採用を繰り広げています。ほとんど社長である私がスカウティングし、秘書役の社員が連絡を取ります。面接も、社員が行う場合もあれば、私が直接行う場合もあります。
前回も人材を獲得するために採用活動を行いましたが、うまくいきませんでした。その背景には、私自身、今の会社の事情を俯瞰してみて、必要な人材を絞り切れていなかったことが言えます。出会う人、出会う人「この方、ウチの会社にフィットするんじゃないだろうか」と思ってしまっていたと思うのです。
今回は、社運を左右する大きな決断をするにあたり、今いる社員数とほぼ同数の人材を採用し、社員数を倍にする計画でした。要するに、拡大の時期。一度にたくさんの人材を採用したなら、どのように育成し、どのように、どんなタイミングで戦力になってもらうか、そしてそれが今いる社員で、私の力量でやれるものなのか。それらをものすごく思案した結果、「〜〜〜ができる人、〜〜〜な人」に来てもらおう!と言語化することができました。
その上で、私が言語化した考えが間違っている可能性もあるので、いろいろな人に面接に来ていただき、いろいろな人の生き様や考えを聞かせていただきました。その結果、私の言語化した「採用したい人物像」はますます固まっていく。それが大きな自信になったなあと思いますね。
今回は、塾の責任者の経験がある人、素直に聞く耳を持てる人、嘘を言わない人、怖さを感じても前に進める人、この4つの観点で選考を進めました。修和塾は、安定志向の方には居心地の悪い会社です。しかし、チャレンジ精神があっても、オレがオレがって自己中心的に生きる人は追い出されます。自信家や実力のある人でも、素直に人の話に聞く耳を持てる人ならOKですが、万一、嘘をつく人ならば、それは子どもたちのための、教育の仕事をする資格はない。
考えれば考えるほど、ウチみたいな会社に来てくれる人材はいるのだろうか?と思うようになりました。修和塾は厳しい。楽に仕事をしたいとか、プライベートを充実させたい考えの人には、大変居心地が悪い。全てを両立させてこそ、修和塾の社員であって、そこには自律の心が求められる。いやあ…、ひとり採用できたら感謝だなあと思っていたところ、ものすごくたくさんの方から応募いただき、修和塾の方針を正直に話しているにもかかわらず、「ここで働きたいです」と言う方に出会いました。
リタイアする人もいる中、嘘をつく人もいる中、そのような思いでいてくれる人の存在は、とっても嬉しかったのです。