スクールIE 桜井北校を譲渡し、手放しました。この教室を一人で切り盛りしてきた彼は、もうこの教室に足を踏み入れることはないわけだから、寂しい思いを抱えながらもしっかりと引き継ぎを終え、4月を迎えました。
4月、彼は、私が今現場によく足を運ぶ東向日校に来てもらい、仕事をしています。つい先日まで、私が数日間現場を留守にしている間、東向日校の電話対応等を一手に引き受けてもらいました。半年間、一人で教室運営をしてきたんです。当然、その実績があるから、ある程度安心して任せて出張に出ました。
見事に留守番をそつなくこなし、私が3日間の主張を終えて帰ってきた際、どうやら彼は、教室でちょっとした複雑な電話対応に追われたようで、私に電話がかかってきました。
今までなら「折り返します、とお伝えしていますから、明日にでも折り返しの電話をお願いします」と言ってくるだけだったわけですが「では、お母様は、〜〜のようにしてほしいということでしょうか?、承知しました、そのように対応させていただきます」と完結させていたことを知りました。
半年間、桜井で、お母様方の様々なご要望に第一線で応えてきたからこそできた対応です。何も教えていないけれど、現場で学んできた。自分がやるしかないという状況に置かれたら、人は絶対になんとかするもの。能力や経験によって、その質の高さは違うかもしれない。でも絶対に「できない」ってことはないと、はっきり言える。
私が経営する会社では、「できない」という発言は、原則禁止です。だって、できないことはないから。彼がそれを証明しているようなものです。できないんじゃない、やらないだけ。
いやあ、ここまでの力がついていたんだねと伝えると、本人からは「そう言っていただけると思わなかったので、自分でもびっくりしています、ありがとうございます」と言われるくらい、当の本人はわかっていない。そんなもんですね。
きっと、これからわかるようになります。ちょうど1年前に私の会社の門をたたいてきたときからどれだけ成長したのか。それを喜んでもらいたいなと思っています。