スクールIEはFC(フランチャイズチェーン)なので、全国各地にあるスクールIEを経営しているオーナーは、様々な考えで経営しています。おかげさまで仲良くさせていただいている方もいて、同じ看板を掲げて仕事をする者同士、たまに近況を報告し合いながら励まし合いながら頑張っています。
大阪のあるオーナーから、今ウチで一人で教室を切り盛りしている彼を欲しいと打診がありました。別件で話をしていると、新しい教室を開校したい希望があることやそのための人材を探していることを聞き、彼を紹介したところ、興味を持って会いにいらっしゃいました。
会ってすぐ「いいですね」と気に入ってもらえましたが、私は「パソコンも満足にできませんよ、コミュニケーションもまだまだなところがありますよ、力になりますかどうか」って本当のことを全部言います。それでも「子どもたちのためにトコトンやってくれそうです」っておっしゃるから「それは確かにそうです」とそこだけ太鼓判でした。
でもね、人材紹介会社などから紹介されても即答で採用とはなりませんが、そこはきっと、私に対する信頼もあって「ぜひコチラで採用したい」と言っていただきました。
すごいね、すごいことです。「君はウチでは採用できない」と言われて私のところに転がり込んできたこの男は、数ヶ月間、私が用意したステージの上で自身の目一杯を表現し、自分で「縁」を勝ち取りました。私が「この人、いかがですか?」と聞いて回って起きたことではなく、必要とされたことが素晴らしい。
3ヶ月間も退塾者ゼロの運営をすれば、それは十分な実績となります。人が、飛躍するときって、ステージが与えられて、そのステージの上で成果を出すか出さないかだけなんだと思うのです。そんな意味で、私はいつだって修和塾にかかわりたい人に対してステージを用意していきたいと思います。
私がやりたいことができた瞬間でした。その人にとって、転機になるようなキッカケを作れる会社にしたい。自分の利益なんか大事にしていたら、人材は手放したりできませんよね。自分の利益をそでに置く。人のために何ができるか。これがキッチリとできると、こんなにしあわせな気持ちになるんだよなあと噛みしめています。