あなたは「友達」をどのように捉えていますか?
3年生が修学旅行に出発した日、1年生は飯盒炊さんのため、遠足に出かけました。僕は1年生担当なので遠足に同行します。
その前日のこと。
子どもたちは買い出しに出かけ、先生たちは近くのスーパーに見回りに行きます。学校の学習の一環なので、買い食いは御法度。お遊びではありません。
しかし、子どもたちは一旦家に帰り、私服に着替え、友達と一緒にお金を持ってスーパーへ行きます。買い食いしたくなるのも仕方ありません。それを見つけてしまったときは、それは指導しなければならないのがセンセーです。
しばらく見回っていると、当然、見つけてしまいました。仕方がないので、叱りに行きます。
「おい、今は食べちゃいかんのは、わかってるだろう?」
すると、こんな返答が返ってきました。
「え、だって、〜〜が食べていいって言ってたし」
なんと、一緒に隣で買い食いしていた、友達のせいにするではありません。一緒に悪さしていた友達なのに。そして、言われた友達も、また別の友達のせいにして。
全員店から連れ出します。
「一緒に買い食いしてながら、自分が怒られたら一緒に食べてるヤツのせいにするってのは、どーゆーことだ?それがおまえらの言う友達か?」
買い食いして見つかったら、正面から「ごめんなさい」で済むことだろうに、自分の立場が悪くなると、カンタンに態度を変えてしまう、一緒にいた友達のせいにもできてしまうとは。僕らの中学生の頃は、自分が見つかっても友達をかばって、一緒になってセンセーに殴られるという不思議な絆というものがありました。
自分の立場が悪くなると、カンタンに態度を変える子どもたちに、友達としてつき合っていくことが、どういうことか。友達ごっこではなく、心からの友達を持てたって胸を張れる中学校生活にするために、どのようにしていこうかと、考える1日でした。