人を育てるとは、人の心を育てることなり

２試合目も負けて、学校に戻って練習しました。なぜ負けたと思うか？と問うと、

「変化球に対応できなかった」
「高めのボールに手を出してしまった」
などと、あいまい且つ、プロ野球選手みたいなことを言います。一流選手の言葉を借りてくるズレズレさにあごが外れます。けれど、本当にそれしか言えないのだから怒るに怒れません。

カンタンなことですけどね。相手の応援に焦ったとか、ビビってしまったとか、緊張していたとか。そんな心の弱さが負ける結果を作っているのですが、そこに気づかないのか、気づいていても認められないのか、それとこれとは関係ないと思っているのでしょうか。いずれにしても、これが中学生です。

野球は技術じゃない。心なんです。これを教えることに、とても時間がかかりそうな気がしたことを覚えています。

翌日も、練習試合が２試合ありましたが、心の弱さから、自ら、負けにいってるようなもんでした。土日、合計４試合の練習試合は、ついに一度も勝てないまま、翌週土日の春の大会を迎えることになります。

残り１週間、どんな練習をしようか、優勝するためには、接戦を制する精神力が必要です。１週間でどのように心を鍛えようか、鍛えられるものなのか、けっこう考え込むことになりました。