2018年01月09日 畠中の日記 一覧に戻る
3年目の飛躍

育てながら事業承継する極意は、辛抱強くかかわること

4年か5年連続で、スクールIE黄檗校は表彰を頂いています。6年前に私が立ち上げた1教室目。私のようなアクの強い経営者の後を継いで責任者を務めているこの女性は、新卒入社3年目。

芯は強く、素直なこの子は、ひたむきに一生懸命頑張っていました。私の指導を吸収しようとまっすぐに取り組み、努力を惜しまず勉強もする。

しかし、入社から1年は泣いてばかりでした。うまくいかないと怒られ、泣き、私の何がいけないのか!と歯向かってくる。また誰も何も言っていないのに、私と比べてできていない自分にガッカリして泣く。笑)

「一般の会社なら35歳で成し遂げるようなことを、3年でできるようにする」私はそう宣言して育てましたから、そりゃプレッシャーも半端なく、求められる仕事の質も高かったと思います。

しかしおかげで、黄檗校は一切の質を落とすことなく、バトンタッチできました。おかげで今年も表彰のステージに立っています。

事業承継の難しさが取り沙汰される中、育てながら事業承継するには、辛抱強くかかわり続けることしかできませんでした。うまくいかないことばかりが続き、時に、お互いやり続ける気力もなくなったりする中で、ふとできるようになったときを一緒に喜べるかどうか、些細な変化や成長の違いに気づくほど一緒に教えてやれるかどうか。一切の数字と質を落とさずに承継するには、繊細な部分までおろそかにせず、自分と承継する相手との違いを認めながら、少しずつ渡していくことでした。

うまくいったとはいえ、この子に助けられただけかもしれませんが、この子の3年目が楽しみです。本当に入社3年目で会社を支える一人になりました。